about FKSK
アーティスト、文化人類学者によって構成されたグループ。
2018年6月に東京都美術館で開催された展覧会「複数形の世界のはじまりに」を契機に結成。
国内外を漂流し、プロジェクトごとに有機的にメンバーが変化する。
[ 今後のプロジェクト予定 ]
◇ 滅びゆくミュージアムに寄り添う
全国各地に多様な美術館、博物館が存在するが、経済効果優先の政策のなか、ひっそりと消えてゆくミュージアムも存在している。ミュージアムの直面する困難は箱物の過剰供給に起因するとも言えるが、各ミュージアムには建てられた動機があり、コレクションも存在している。失われゆくミュージアムの来歴やコレクションに光を当て、その固有の状況自体を新たな視座で捉え直し、新たな表現行為へと繋げる。これは「驚異の小屋」の発展プロセスであり、場を移し、展開するなかでそのアーカイブは成長し、小屋に含まれる叡智はより豊穣なものとなる。また、タイトルの由来である「驚異の部屋=ヴンダーカマー」は美術館の起源であり、廃れつつある美術館で「驚異の小屋」を展示することには寓意性があり、更にそれが先住民の知恵や技術を開放的に再解釈した作品やツール・仕組みであることも、通常、ミュージアムで展示されるのが機能を失ったモノであることと大きな対照をなすこととなる。