1.ジャングル・洞窟






1-1:MAIXジャングル 

MAIXが購入した森の視察。

ジャングルに入るとき、必ずイニシエーションとして植樹を行う。





1-2  :洞窟探訪 

ペラ州には無数の洞窟が存在する。その内のいくつかを現地ガイドとともに巡った。ペラマンが発掘された洞窟や、壁画が描かれている洞窟、スピリチュアルな伝承が残されている洞窟などを訪れた。


2. 視察



2-1 :陶芸工房見学 

クアラカンサーの陶芸工房視察。

手びねりで伝統的な形の陶芸「ラブサヨン」を作っている。




2-2_a :大工の工房見学 

マラッカの近く大工の工房の視察。

シュシ・スライマン作品の制作中であった。







2-2_b :大工の工房見学 

マラッカの近くに位置する大工の工房の視察。

シュシ・スライマン作品の制作中であった。


3 . バライセワン      ワークショップ

3-1 :マレーシアの先住民オランアスリの住んでいる村で行なった、バライセワン(Balai Sewang)ワークショップ。先住民のマスターに教わりながら、伝統的な工法で、建築を作る。





3-2 :材料は全て近隣のジャングルで採集。

当然のことながら、使用する樹種は全く日本と違う。構造はシンプルだが、多彩な樹種それぞれの特性を活かして、建築を進める。






3-3 :ジャングルでの樹木の採取は私たちにとって非常に重労働であった。ムラはパームツリーの広大なプランテーションに包囲されているので、原生林のジャングルに到達するまで相当の行程を歩かなければいけない。重い樹木を担いでの移動は最もきつい仕事であった。






3-4 :材料の結束は全てラタン(藤)で行う。

ラタンを、用途に応じて必要な太さに割いてそれを用いて各部材を結束して行く。そのラタンの採取もまた重労働であった。多くの棘があるラタンの表皮を素手で剥がし、手際よく、複雑に絡まった蔓を引き抜いて、採取。







3-5 :床の竹材の結束作業は深夜まで続いた。

しかし、それにははっきりとした理由があった。夜の湿気で、ラタンが柔軟性を持ち、結束するのに適した状態になるのだ。実際にその質感は乾燥する日中と全く違った。また、結束方法は多彩で、作り手ごとに違う。






3-6:道具の使用 

木を加工するのは全てperang(先端がかぎ状になっている鉈)。

樹木の伐採から、建築に至るまで全ての工程でこれ一つが、鉈、斧、鋸、鑿、鉋、筆記用具の役割をしていることに驚きがあった。道具が一つである分、使用者のスキルが要求される。





4.リサーチ


4-1_a: 拓本制作 

バライセワンの部分を拓本により記録。横谷奈歩





4-1_b:拓本制作 

バライセワンの部分を拓本により記録。横谷奈歩








4-2 :絵画ワークショップ 

オランアスリの子供達とのワークショップ。家や空など様々なものを題材に絵を描く。船木美佳



4-3 :植物や建材採取のリサーチ

植物種の使用についてのリサーチと、バライセワンを構成する部材の採取地をGPSで記録。服部志帆




4-4_a:集落リサーチ 

集落の成り立ちを記録し、その特徴を考察。 

井上明彦、小野環



4-4_b : 集落リサーチ 

集落の成り立ちを記録し、その特徴を考察。

井上明彦、小野環






5. 報告展

5-1 : MAIX Houseにおける展示作業 

MAIX House床面にバライセワン周辺の地図を描き、その場所で起きた出来事や、建築材料を採取した場所を描いた。

 






5-3:MAIX Houseにおける展示 

床面の地図に採取してきた植物や樹木の標本を配置し、採取のフローを可視化。






5-2:ディスカッション 

床に描いた地図を見ながら、ワークショップでの発見や出来事について議論した。








5-4_a:オランアスリの子供達とのワークショップの成果。家や集落、空、虹などが描かれる。






5-4_b : オランアスリの子供達とのワークショップの成果。家や集落、空、虹などが描かれる。









2019年9月15日に最終メンバーが帰国。

2020年2月には、現地の村にて今回建てた小屋のオープニングレセプション、以降、3月には尾道にて報告展を兼ねた今後について考える研究会、4月以降には、高松市塩江町のプロジェクト展開も予定。現地での継続的な「驚異の小屋」プロジェクトについて、取り組んでいく。



【驚異の小屋
とは】

様々な叡智を濃縮した「驚異の小屋」を具現化し、先住少数民族との体験の共有と知見の交換を通じたアーカイブ作成と創作活動の記録に加え、新たなリサーチや制作によって、消えゆく文化の継承に関する問題提起と考察の場を創出する。オラン・アスリのワークショップ体験で学んだ技術を、日本の風土・環境の中で実践し、ホワイトキューブの中にブリコラージュで仮設的な小屋を建てることによって空間に大きな対照が発生し、また美術鑑賞の場に移設することで異なる文脈に置かれる。小屋の内部には様々なリサーチの進行形のアーカイブが凝縮して収まるが、内容は単なるリサーチ成果の発表を超え、関わるアーティストの新たな表現の展開の場にもなる。一連のプロジェクトの同時進行的なアーカイブ機能も設けることで、土地に流れる古代から近代までの歴史の再認識(近代化以前の知恵の価値についての考察)を、マレーシアの開発の問題と合わせてアーティストの視座から考察することも目的の一つとする。







5-5 : ワークショップで作られたバライセワンの素材の拓本
















*このプロジェクトは、国際交流基金アジアセンターの助成と、マレーシアのアーティスト・ユニット MAIXの協力によって実現されました。


*国際交流基金アジアセンター アジア・市民交流助成

[公式サイト]  http://jfac.jp/ 


*MAIXとは

シュシ・スライマンが参加しているマレーシアのアーティストのプラットフォーム。2014年8月25日設立。メンバーは現在約30人。アーティスト、写真家、家具職人、陶芸家、シルクスクリーンのプリンター、ギャラリスト、映像作家、演劇関係者、ミュージシャン、サーカスのメンバー、キュレーターなど様々な領域のメンバーが集まっている。ディスカッションやトークをメインに活動を行っている。ペラ州のスペースMAIX Houseを起点に、多彩なアートイベントを企画、開催する。
















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